2010年4月4日日曜日

興南高校、選抜優勝

昨日の選抜高校野球で興南高校が優勝しました。
甲子園と言うと、何といっても42年前の夏の甲子園、興南旋風を思い出します。
当時小学生だった私もテレビや新聞で報道される活躍を見て、友達と大いに盛り上がりました。
沖縄は、まだ本土復帰前で琉球政府が自治を行っていましたが、米軍人の高等弁務官が琉球政府主席の上に君臨していました。
通貨はドル、車は右側通行、アメリカはベトナム戦争の真っ最中でした。B52爆撃機が嘉手納基地に駐留しており、黒い大きな尾翼をフェンス越しに見たことを覚えています。
そのB52爆撃機が嘉手納で離陸に失敗して墜落し、大きな被害を出したのが同じ年の11月、コザ暴動が起きたのが2年後の1970年でした。
興南旋風には、抑圧された時代の大きな希望の光のような、そういう印象があります。
さて、それから42年、沖縄は甲子園では強豪県の一つとなり、3度目の優勝を飾りました。
優勝するまでの試合の活躍も素晴らしいもので、まさしく隔世の感があります。
で、思ったのが、新聞の報道姿勢です。昨日の紙面は、準決勝の勝利を一面ぶち抜き写真、今日は、優勝を一面見開きの巨大な写真で報道しています。
高校野球をここまで特別扱いする時代は、もう過ぎたのではないでしょうか?
他の高校スポーツ競技で全国制覇してもこんなに大きな報道はありません。
高校野球、それも甲子園に限ったこのような偏向報道は、かえって弊害が大きいような感じがします。

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