2010年3月15日月曜日

「飛び安里」伝説

私の住む南風原町の偉人として、「飛び安里」という人がいます。
職業は花火師で、1780年頃に羽ばたき飛行機を発明して空を飛んだとされます。
飛行した場所と伝えられるのが南風原町津嘉山ということで、顕彰碑もあります。
「飛び安里」の飛行機は、設計図等、資料が何も残っていませんが、町の有志が復元機を製作して飛ばすというイベントもありました。
平賀源内がエレキテルを作ったのが、1776年、「鳥人幸吉」の浮田幸吉が飛んだとされるのが、1785年ですので、ほぼ同年代に大空に挑戦したことは素晴らしいと思います。しかし、「飛び安里」の紹介に「ライト兄弟より100年以上前に…」という下りがあり、これはおかしいと思います。
ライト兄弟が作って飛ばしたのは、人類初の有人動力飛行機であり、「飛び安里」のそれとは全く違うものだからです。
なぜ、ライト兄弟を比較に持ってきたのか理解に苦しみますが、子供たちに間違った情報を植え付けないでほしいと思います。
おとぎ話として伝えるのならともかく、郷土の偉人、郷土の歴史として残そうと思うのなら、正しく評価し、伝えてもらいたいものです。

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